ラスト2!福井遠征、丸岡城・・そして「現存建築」への思い
男のグチブロガー魂天下の名城GT(現存天守)の12城丸岡城越前大野城金沢城
臼杵を代表する建築物・・
龍源寺にある三重塔。
寺自体は、1600年に臼杵藩初代藩主となった稲葉貞通により建立とあるが・・
寺は西南戦争の戦火で焼かれ、山門と三重塔は焼失を免れた。
塔の実際の建立は1848~1858年頃ではと言われているので163年くらいか?
その間、もちろん大小の修理もなされているかもだが・・
昨今の九州豪雨や台風被害の影響下で調査したところ、木材の永年劣化に加え
白アリや瓦の破損、傾きの確認もされて・・(汗)
「最悪、新築するなどの大規模な補修」が必要となった( ;∀;)
これは法が定めた一般的な建物の耐用年数。
気象状況や立地にもよるが~木造は、手を何も加えなければ
おおよそ20数年しかもたない・・。
それで・・
奇しくも「熊本地震」による被災で
「RC構造」である姿があらわになった「熊本城」のように・・
戦後の昭和30年代、RC構造での築城ブームに乗り・・
昭和33年、RC構造で外観復元した「広島城」
昭和34年のRC外観復元「名古屋城」
昭和41年のRC外観復元「岡山城」
これらは、まだ「外観は忠実に復元」だからいいのだが・・?(苦笑)
昭和34年、外観復元案を蹴って、勝手に派手な破風付けて「復興天守」になっちゃた「小倉城」(苦笑)
昭和39年、わが大分県中津にある「中津城」も実際の資料が乏しく勝手に想像で建てた「模擬天守」(苦笑)
今、こうして昭和30年代(特に多い1959~)のRC構造の天守が、60年近くの永年劣化で
修理や建て替え時期に来ている‥(汗)
RC(鉄筋コンクリート)構造ですらこれくらいしかもたず、コストがかかるのに?
「現存建築」として、世に残っているお城の「コスト」はその数倍以上(~_~;)
ことわざにある 「形あるものはいつかは壊れる」
その語源の四字熟語は「諸行無常」という仏教用語らしい(苦笑)
「この世に存在するすべてのものは、同じ状態を保つことなく移り変わっていき、永久不変なものなどない」
ということらしい(笑)本当にそうだよね( ;´Д`)
古来から、日本の建築においては、
「満つれば欠ける」(満月を絶頂に、月はまた欠け始める)という考えから
その建物の完成と同時に崩壊が始まるという道理を逆手に考え
「逆柱」や「瓦の家紋を反対や違う柄にする」などをわざと行い、
「まだ建物は未完成(建築中)である」とする「迷信」があり
日光東照宮の「陽明門」の「逆柱(さかばしら)」などが有名だ(笑)
それは、少しでも長くもってほしいという建築者の「願い」なのかも知れない(;´д`)
スマホの人は見えないかも?だが‥(苦笑)
これが「日本で一番有名」な城の「姫路城」の歴史である。
明治維新の「廃城令」になるまでの、各地の城は「県庁」であったりしたので
おおよそ大小の修理は行われてきたと思われるが~
木造の「現存建築」である姫路城の「現在の姿」は、
昭和31~39年にかけて行われた「昭和の大修理」のお陰だ。
この「昭和の新築」と言われた修理は、写真でわかるように
城内部の「西大柱」を付け替えるなど、ほぼ解体した後の「新築」だったようだ(;´Д`)
その当時の写真を見ても、いかに費用と時間がかかるのかがわかる( ;´Д`)
世界遺産にも認定された国宝、姫路城は平成にも漆喰や瓦の葺き替えが行われ(平成の修理)
その修理の過程も、身近で見学できるというのも「近年の土木足場」の進歩のお陰だ(笑)
さて、そんなコスト高な「現存建築」は・・
姫路城と同じく人気が高い「松本城」もしかり・・
犬山城、彦根城、松江城・・国宝5城はもとより
残り七城も、莫大な管理維持費がかかるのである(;一_一)
これは~現存12城の中でも?最も高地にあり、見学が大変な「備中松山城」なのだが・・
この写真を見て欲しい・・。
実は、廃城令は商家に売却され免れたがあまりにも不便な高所にあり放置され荒廃。
後に、地元の中学教諭の調査を皮切りに・・
地元の学生や地域住民が協力して2万枚以上の瓦や物資を山へ運び・・
ついに!?
平成6年から行われた「平成の復元」によって、私も見たような
綺麗な外観が復元され・・
どおりで1681年築城の割に?新しい感じな室内だったわけだ‥(苦笑)
そう、そうなのだ・・。
「現存建築」というのは・・1600年代、つまり400数十年前の木材で
全て出来ているわけではない!のだ・・(笑)
もちろん?痛みが少ない場所ならば・・・だが?木材が風化せず400年もつのかな?^^;
とにかく・・・「昔のまま」ではないのだ‥(苦笑)
今年・・目標に掲げてる福井の「丸岡城」
城の築城年度は1576年!以前は「現存最古の城」(現在は松本城)では?と言われた
この城も?実は、1948年(昭和23年)の福井地震によって倒壊した後、
1955年(昭和30年)に部材を70%以上再利用して組み直して修復再建されたものなのだ・・。
じゃ?なぜに福井まで片道800km以上?かけて見に行くのか・・?
城が・・その地に存在し続けられる理由・・って何かわかります?(笑)
これだけ、コストがかかる現存の城・・でも、それが「そこにあり続ける」のは・・・
「地域の人の愛」なのです・・・。
多くの城が、単純に「見学料」だけで保存にかかる費用を捻出できません(T_T)
その地域の方々が、その城を愛しその地にあり続けて欲しいと金銭的にもバックアップしなければ
またその城は「放置」され…荒廃して、やがて無くなる。
・・そうなのです(笑)
現存建築の本当の尊い意味は「ずっとその城を守り続けてきた地元の愛」なのです。
その地域の中心的建物として建立されて・・
内乱や世界大戦の戦火にも耐え
時に廃城令や、財政難により解体されたり、放置荒廃させられようとも・・?
コストにも負けず、不況やコロナにも負けず・・その地に「あって欲しい」と願う方々の
志(こころざし)の炎が・・・
消えなかったからこそ!!その地の「宝」として…今もなお、その地に存在出来ているのです・・。
そんな・・北陸唯一の現存の城。
北陸の‥・福井の人の「愛」を感じに‥・12分の11番目!
行きたいと思ってます(笑)
あ!ついでに??
天空の城で有名な~「越前大野城」とw
行ったついでに行けたらw
金沢城に‥・兼六園?、も‥(爆)
いつ行くかな♪
オワリ